Android studioインストール~プログラミング~公開(リリース)までの流れ【Androidアプリ開発】

2023-08-05Androidアプリ開発入門

Androidアプリ開発~プログラミング~公開までの流れ

Androidアプリ開発環境のインストール~アプリ公開までの流れとアプリ構成。JDKだのSDKだの似た様な名称が並んで訳わからんよ…って事でその辺りを書いていきます。まずは公開までの流れを・・・

  1. JDK、SDKのインストール
  2. 設定ファイルの作成と見た目の設定
  3. 追加SDKのインストール
  4. AVDの設定・作成
  5. Android studio日本語化プラグインのインストール(必要なら)
  6. USBドライバのインストール(必要なら)
  7. Android SDK Command-line Toolsのインストール(必要なら)
  8. APIを使ってプログラムを作成
  9. デバッグをする
  10. エラーを修正する
  11. コンパイル&ビルドをする
  12. エミュレーターや実機でテスト
  13. バグ(不具合)を修正する(再び8~繰り返す)
  14. 公開用のapkファイルを作成する
  15. Google Play Consoleからデベロッパーアカウントを登録する(有料US$25)
  16. Google Play Consoleでアプリの情報を入力する
  17. Google playにアプリを登録する

インストール流れ

①~④まではAndroid studioに付属しています。インストール構成の都合で1回では済まない感じになっています。①は本体・エミュレーターと開発ツールキット(JDK・SDK)などのインストールです。②は前にインストールした設定ファイルがあればそれを使い無ければ新規で作成します。①と一連の流れになってます。

④のAVDはAndroid仮想デバイスと言ってエミュレーターのシステムイメージを作成します。システムイメージはAndroidのOSバージョン毎に作成する必要があるので追加する場合は③のSDKの追加も行います。デフォルトで入ってるバージョンは最新バージョンになります。

⑤の日本語化はAndroidが提供してないので第三者が作った物を使います。英語表記でも大丈夫と言う人は必要ありません。

⑥はPCと実機をつなげる時に必要になります。⑦はコマンドツールです。次の章で説明します。

Android studioインストールの流れ

なお、こちらのサイトでは各種インストールの手順は紹介しない予定です。検索してもらえればたくさん出てきますので・・・。

プログラミングの流れ

⑧~⑬まではプログラミング関連です。⑧のプログラミングはAndroid studioにエディタがあるのでそれを使って書いていきます。コードとボタンやテキストなどのパーツ(UI:ユーザーインターフェース)を設定する部分が別れていてUIの設定は視覚的にできます。動作などの処理はコードエディタに書いていく形なのでガリガリとコードを書きまくる感じではないので安心して下さい。勿論勉強の為に書きまくっても大丈夫です。

⑨プログラムが出来たらデバッグをします。コード構成におかしなところがないか検査する機能です。おかしな記述があったらエラーや警告が出てその部分をポチポチすると補完してくれます。ぶっちゃけプログラムわからなくてもポチポチ押してたらよくわかんないけど直せちゃったって位優秀です。最初のうちはサンプルコード拾ってきていじってれば楽しいと思いますよ。

次は⑪のコンパイル・ビルド(次の章で書きます)と言う事をやってアプリのファイルに変換します。これもAndroid studioに機能がついてるのでボタンをポチするだけです。どんなものか位知っておけば良いです。

次は⑫のテストです。ボタンをポチってするとエミュレーターが立ち上がってきます。前の記事で少し触れましたが、実機とほぼ同じに作られたPC上で動く端末でこれを使ってアプリの動きを確認します。不具合があったら⑦に戻ってプログラミング・・・という感じです、

実機でテストしたい人はPCと実機をUSBケーブルで繋げて行います。これをするにはadbコマンドを使いますが⑥の『Android SDK Command-line Tools』と言うプラグインを追加インストールし、PCに入ってるコマンドコンソール(Windowsだと『コマンドプロンプト』)で操作します。初心者の人には少し敷居が高いかもしれません。しかしやり方は決まってるのでその通りにやれば動きます。興味があったら検索してみて下さい。

Androidアプリのプログラミングの流れ

アプリを公開(リリース)する流れ

Google playマーケットでの公開の流れになります。

⑭で公開用のapkファイルというアプリのリソースファイルを作ります。これはAndroid studioに作る機能があります。⑮のアプリを公開するのにGoogle playのアカウントを作成する必要があります。登録するのに最初だけ$25必要になります。クレジットカードかデビットカードが使えます。用意できない人は公開出来ないと言うことになります。⑯は公開するアプリの情報を入力します。⑰審査してもらって受かったら公開できます。細かい所でいうともっと工程がありますが省略します。

AndroidアプリはGoogle playなどのマーケット経由で配布しなければいけないという訳でもありません。iphoneはApp Store経由でないとダウンロード出来ないようになってますがAndroidはapkファイルさえあれば端末にインストールする事が可能です。マーケットを経由しないで配布するのを野良アプリなんて言われてますが一般的に広く公開するのは控えた方が良いと思います。セキュリティとか怖くて誰もインストールしないと思います…。基本的にはマーケット経由です。

JDKだのSDKだのってなに?

3文字の同じような言葉が並びましたね…ここまでで出て来た言葉をサクッと用語集を書いておきます。用語がわからないとドキュメント類や本見てても理解できないので覚えおくと良いです。

JDK(Java Development Kit)とは?

Javaを作成したり動かす為の開発キット。APIなどが含まれます。そもそもの話なんですが、AndroidアプリのAPIってJavaを継承して作られてるのでこれが必要です。

SDK (Software Development Kit)

ソフトウェアの開発キットでこの場合Androidを作成したり動かす為の開発キット。Android Studioなどの統合開発ソフトやAPIなども含まれます。

仮想マシン・ランタイム

Androidの中だけで言うとアプリを動かす為のシステムの事を指します。Android5.0以降ART(Android Runtime)と言うものが使われていてそれ以前はDalvik VMを使っていました。因みにJVM(Java仮想マシン)はJavaを動かす為のものです。

API(Application Programming Interface)フレームワーク

機能をまとめたもの。クラス単体、クラスの集まりを指す。Androidが提供してるものがAndroid API、Javaが提供してるものがJava APIになります。Android APIはJavaを継承しています(独自のAPIもあります)。基本的にAndroid APIでプログラミングしていく形になります。単にAPIと言われることが多いです。その他ライブラリ、コンポーネント、パッケージなどと言われることが有りますが意味合いはだいたい同じでAPIの集合体を指してると思って良いと思います。(多分。下図は間違えてるかも知れないのでこんな感じ位に捉えて下さい。)

コンポーネント、パッケージ、ライブラリ、クラスの用語例

コンパイル

プログラミングしたソースファイルをシステムが理解出来る様に変換します。変換する前にはコンパイルエラーがないかチェックしています。

ビルド

コンパイルしたソースをシステムが実行可能なファイルにします。

ユーザーインタフェース(UI)

ユーザーに見える物や操作する物をシステムと繋げるという意味。画面やボタン・テキストなどのパーツのことを指してると思って大丈夫です。

公式リファレンス

Androidデベロッパーでリファレンスなどのドキュメント類やサンプルファイルを公開してます。APIリファレンスは英語ですがChromeブラウザの翻訳機能を使えば、スキル的なことは別として言わんとしてる事は何となくわかると思います。